「弟より10歳年上、10歳の年の違いがあって、あなたのことが嫌いだったわ。あなたが初めて産声をあげた時、私はたった10歳の子供でした。両親の愛情を充分に受けるべき年齢だったのに・・・・・・・、あなたが現れたせいで、両親からもらっていた愛情の半分、いいえ、その半分以上をあなたに奪い取られてしまいました。侵略者として、あなたは大成功をおさめましたね。初めてあなたを見た時、その一秒前までは私だけの母だったのに、これから私たちの母と呼ぶ女に抱かれて、あなたは静かに母乳を飲んでいました。私のことなど全く眼中にないかのように、威張っていました。そっと触ってみたら、両足で蹴飛ばされました。正直に言うと、私は確かにあなたの可愛い様子に惹かれていました。でも、しばらくすると、その可愛さはあなたの武器にすぎないことがわかりました。それからの数年間、侵入者のあなたのせいで、私の生活は大きく狂ってしまいました。病院から家に着いた時から、あなたは独特の方法で、自分の領域を主張しました。寝室、そしてベランダも白いおむつだらけになり、おやつの棚は、あなたの粉ミルクや哺乳瓶でいっぱいになりました。タンスにはあなたの服や靴を置く場所を作らなければなりませんでした。私のぬいぐるみの保管場所は今あなたのおもちゃでいっぱいになりました。私のバービー人形はあなたのトランスフォーマーに踏まれたり、おもちゃの子犬はあなたに無理矢理おもちゃの汽車に乗せられ、遠いところに運ばれたりしました。そして空気すらベビーパウダーのにおいでいっぱいになりました。夜中、あなたの泣き声で、寝つけなくなることがよくありました。
彼女(女子高校生)の作文は文学的に書かれているものだと思いますので、その雰囲気をできるかぎり残しながら、私なりに日本語訳をしてみました。
文章の書き方にはそれぞれの好みがあると思いますので、丁琳さんの日本語訳も素晴らしいと思います。