説明
先日、「20代の成人男性の40パーセントがデートをしたことがない」というショッキングなニュースがありました。日本はこの先どうなってしまうのでしょか。私は、日本人はもはや動物ではなくなってしまったのかなあとも思いました。
明らかに昭和の時代と比較して、結婚しなくなった人が増えました。結婚しなくなると、家を出るタイミングがなくなり、20代になっても、30代になっても、40代になっても親世代とずっと一緒に生活している成人は多いです。もちろん、一人暮らしをしている人も多いです。当然ですが、少子化は加速します。
一方で「50年前も20代の40パーセントはデートしていなかったのでは」という声もあります。「デート」というカテゴリーにおいては、そうかもしれません。でも、昭和の時代は、結婚して家族を持つのが当り前の時代でした。なので、日本の社会保障制度は常に婚姻を結んだ家族世帯を中心に整えられてきました。つまり、もはやこの制度が機能しないのは自明(じめい)のことです。
では、昭和の時代の人はどうやって結婚していたのでしょうか。はい、私の親世代です。彼らは恋愛結婚に憧れを持ちながらも、多くの人が見合い結婚をしました。私の両親も見合い結婚でした。私の主人の両親も見合い結婚でした。それはそれで、その当時の当り前の考えですし、大して疑問を持たずお互いが結婚したようです。ただ、その後の世代からは「見合い結婚」というのが少なくなりました。女性も働くようになりましたし、「恋愛結婚」がいい、「恋愛結婚」をするべきだという風潮もどんどん強くなりました。「『見合い結婚』だなんて恥ずかしい、ダサい」「親の言いなりにはなれない」と言い始めたのが、私たち世代だと思います。しかし、私は過去の歴史において、日本人はたくさんの恋愛をしてこなかった人種ではないかと思うんです。なので「恋愛できない」と苦しむ人が出てきたんだと思います。そして、「恋愛できない」=「結婚できない」となったわけです。
日本語を勉強しているみなさん、日本語はどうですか。「言外を読む」「空気を読む」ことが難しいですね。そして大切ですね。この日本語において、恋愛の感情表現をするのは本当に難しいことだと私は思います。常に相手を察して行動するわけですから、当然のことながら、恋愛したい若者は困ります。そして、もともとの性質として控えめで無口な日本人男性はもっと困ったのではないでしょうか。
「彼女ができない」でも「一人は気楽だ」「悪くない」ということに気づき、一人でいるという状態が出来上がっていったのではないかと私は想像しています。
日経新聞には、「仕事や収入面に不安があり、結婚を敬遠(けいえん)する若者が増えている」と記載されていました。うーん、私はそれも一理あるだろうけれども、それだけではないと思うんですよね。皆さんはどう思いますか。
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