Emi
日本語「咲かせ」についての質問

以下の日本語の文章についてパートナーに質問されましたが、うまく説明できませんでした。


公園の菖蒲は花を咲かせ見頃を迎えています。


この文章の「咲く」はどうして「咲かせ」になるのでしょうか?

教えていただけるととても助かります。

よろしくお願いします。

2017年6月14日 19:42
コメント · 4
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「公園の菖蒲は花を咲かせ見頃を迎えています。」

ご質問の文の「咲かせる」は、自動詞「咲く」の使役形です。
ですから、「公園の菖蒲が咲いて見頃を迎えています。」も、もちろんOKです。

しかし、
ある状態になるとき、(この場合、菖蒲が咲くという状態)、
その動作主(菖蒲)に焦点を当てて言う場合があります。
動作主に焦点を当てる場合は、他動詞を使います。

例えば、他動詞「開ける」と、対になる自動詞「開く」の違い…
<他動詞> (*目的物* を *他動詞* する)
「私はドアを開けました。」(動作主に焦点)
<自動詞>
「ドアが開きました。」(動作主なし)

菖蒲の文では、菖蒲に焦点を当てたいのですが、
自動詞「咲く」に対する他動詞がありません。
そこで、その自動詞を使役形に活用することで、他動詞として扱っているわけです。
「咲く」の使役形は「咲かせる」です。
「咲かせる」と活用することで、他動詞のように使えるようになります。
つまり、(*目的物* を *他動詞* する)のパターンで文を作れるようになります。
「菖蒲は花を咲かせ…」と書くことで、動作主である菖蒲に焦点を当てて、その動作と目的物を表現できます。

ほかの例
あの黒い雲は、雨を降らせると思うよ。(自動詞「降る」の使役)
生徒のスピーキング力を向上させるためのコースを開設しました。(「向上する」の使役)
はやくこの論文を完成させて卒業したいよ。(「完成する」の使役)
とにかく、この計画を実現させるために資金を集めないと。(「実現する」の使役)

まとめると、ご質問の文にある「咲かせる」は、
「対になる他動詞が存在しない自動詞を "他動詞化" するための使役形」です。
* 正式な(?)他動詞ではないです。
2017年6月15日
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それは、「咲く」は自動詞で、「咲かせる」は他動詞だからです。そして、目的語をとるのは他動詞なので、この文は「花を咲く」ではなく「花を咲かせる」なんだと思います。

2017年6月15日
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bybybyさん、Karaさん、Akiさん、本当にありがとうございました。

私はベトナム人とフランス人と一緒に英語と日本語を勉強しています。

彼らの質問には日本人の私も答えに窮することが多く、日本語を勉強し直す日々です。

今回は私なりにネットなどで調べてみても納得のいく答えが見つからず、こちらでお力を借りることにしました。

これでパートナーに説明することができます。みなさま本当にありがとうございました。

2017年6月15日
1

(日本語を習ってますから文法が間違ったところがあったら気軽に直してください)

「咲かせ」といえば誰かが花を咲かせているという意味を伝えたかもしれません。たぶんありえないことですから「咲かせ」の代わりに「咲く」と言ったほうがいいと思います。

2017年6月14日