『五体不満足』読書感想文
まず自分が感じたことは「障害は不便ではあっても、不幸ではない」ということだ。一口に障害といっても、その種類は幅広く存在する。麻痺や難聴などから乙武さんのように四肢が無いといったものまである。四肢が無い。自分の生活に四肢が無かったらと考えてみるととても恐ろしかった。例えば字を描く際に、私は手を使って書くが、腕で鉛筆を挟んで字を書けと言われたらとても出来ないだろう。このように障害者にしか出来ないこともある。そのことを知っていたから、乙武さんは手足が無いことを「特徴」ではなく「特長」というようにとらえたのだろうと思う。「特徴」には目立つという意味があるが、それは善し悪しを問わないのに対して、「特長」は悪い意味では使用しないのだ。
次に、乙武さんはこの本の中で「養護学校に通う必要がある障害者はいるが、必要としない障害者もいるのだから、障害者=養護学校ではないのではないか」と言っているが、私も同感だ。現に乙武さんは必要としなかった。もちろん、養護学校が無くなれば困る人も出てくるだろう。だが、障害者もいずれは社会に出ることになるし、受け入れ側も障害者と接したという経験を生かすことが出来れば、偏見も減らせるのではないだろうか。障害者というが、体のどこかに異常を持っている他は一緒なのである。だから手伝ったりしてあげるのは当然だが、気を使いすぎる必要は無いのではないかと思う。いや、むしろ普通の友人と同じ感覚で付き合うほうがいいのではないだろうか
この本のタイトルは『五体不満足』であるが、著者はむしろ人生を満足に歩んでいると思う。しかし、五体満足でも人生を満足に歩めない人もいるのではないか、と本を閉じた後、私は思った。(不是自己写的 能帮忙改下吗)
※ 原文は訂正の必要がない完成度の高い日本文だと思います。 施した訂正はほんの参考程度にお考えください。