「第一毛」ではなくて、「第一、毛をもって装飾されるべきはずの顔が。。。」という意味です。
この「第一」は英語の"above all"や"first of all"に相当します。
薬缶は「やかん」(kettle)、「片輪」は「かたわ」(handicapped)という意味です。
*なお、現代の日本では「片輪」は差別的表現とされており、自発的に使っては
いけない言葉です(「障害者」などと言い換えます)
これは漱石の「吾輩は猫である」の一節ですね。少し現代風にまとめると
「だいたい、ネコの顔には毛があるはずなのに、(こいつの顔は)つるつるしていてまるで
やかんみたいだ。その後、ほかのネコにもたくさん会ったが、こんな変なネコには一度も
出会ったことがない。」
ということです。
100年前の日本語ですから少しわかりづらいかもしれませんが、とてもおもしろい名作です。
どうぞがんばって読みこなしてください。