タメ口と敬語の使い分けは、日本人でも難しいのです。
タメ口というのは、です・ます、敬語など丁寧な言葉を使わない言葉使いを表す俗語ですよね。
「友達口調」(友達の間で使う言葉)という印象があります。
つまり、「親しい間柄で使う」というのが原則です。
初めてあった人、初めてではないけれど、それほど親しくない人、目上の人には使わない方がいいでしょう。
目上の人には敬意をしめす必要がありますので、基本的に敬語で話してください。
たとえ年が下だったとしても、会社や学校などで、立場が上の人にも敬語の方が良いです。
年下の人に対してはケースバイケースです。
老人は若者にタメ口を使っても許されるでしょうが、親しくない相手に対しては、丁寧に話す人もいるでしょう。
友達に関しては、相手との距離感がどこまで縮まったかで考えましょう。
タメ口が上手に使える留学生は、日本人と仲良くなりやすいそうです。
まず、初対面でいきなりタメ口を使う外国人は印象があまりよくないようです。
逆に親しくなってからも敬語を使い続ける人も、よそよそしく感じます。
敬語からタメ口へのスタイル・シフトのタイミングは難しいものですが、友達なのですから聞いてみてはどうでしょうか?
まずは丁寧に話して相手に受け入れてもらい、距離を縮める。仲良くなってくると、日本人はタメ口がでやすくなりますから、相手が時々タメ口になるようなら、距離が縮まってきたと考えてよいでしょう。「そろそろ敬語はやめて、タメ口で話しても良いですか?」と相手に確認して、OKが出たら、少しずつシフトしていきましょう。
スタイル・シフトは日本人でも難しいところがあるので、タメ口と丁寧な言葉を混ぜて使っていくことが多いです。
いきなり完全にタメ口になると、自分が見下された気分になり、不快になる人もいるので、自分が相手にどう受け入れられているか、様子をみながら試していく方がいいですね。