「措く能わざる」は動詞「措く」+「能う(あたう)」+否定「ず」です。
意味はnoriさんの書かれている通りですで、
この場合は
「措く」=何かから心を隔てる→やめる、しないでいる
ですね。
「能う」は「できる」という意味で、古い言葉では「能ふ」とも書きます。「~することができる」と言いたいときは、その動詞の辞書形+「こと」に続けますが、「こと」は省略される時が多いです。
(例)
食べることができる-食べる(こと)能う
措くことができる-措く(こと)能う
否定「ず」は、古い言葉で「行かない」「食べない」などの「ない」と同じ意味です。名詞の前につくとき「ざる」に変化します。
(例)行かない人-行かざる人
食べないこと-食べざること
まとめ
「措くあたわざる」=やめる/しないでいることができない