わたしは「から」でもいいと思います。
たしかに正解は「に」です。私がテストをうけても「に」を選ぶ。
しかし、
1.「から」でも意味は通じる。
2.「から」を入れても、「の手紙は田中さん(で)なおしてもらいました」のように、非文法的になることはない。
なので、別に「から」でもいいんじゃないの、と思います。
***なぜ、「この手紙は田中さんから、なおしてもらいました」は非文法的ではないのか。
「AさんにBしてもらう(or していただく)」という文は、
1.AさんがBをして
2.その結果(恩恵)を、私が「もらう」
という論理構造です。
この文の場合は、
1.田中さんが手紙を直す。
2.その結果(恩恵)を私がもらう(いただく)
ということです。これは物品の受け渡しを表す文章、たとえば
「私は田中さんに本をもらいました」と論理構想は同じです。
この文は、「私は田中さんから本をもらいました」としてもおかしくない。
だったら「田中さんから手紙を直してもらいました」というのもアリなんじゃないの、というのが私の考えです。論理構想が同じなのだから、同じ言葉が使えると考えるのが自然かと。
※ なお、「してもらう」は使役(~させる)ではありません。
使役文、「A(人)がB(人)にC(行為)をやらせる」は、
「Aの力(ちから)で、『BがCをやる』ことを実現させる」という構造です。
「子供<B>に宿題<C>をやらせる」(主語<A>は、たとえば「親」)
「部下<B>を現地に行かせる<C>」(主語<A>は、「上司」)
「オレ<B>にもやらせろ<C> 」(主語<A>は、「相手」)
一方、「A(人)はB(人)にC(行為)してもらう」は
「Bさんが自力でCして、その結果をAさんがもらう」というもので論理構造が違います。
先生に対して使役を使うことはまずありません。(失礼だから)。