スペインメキシコアルゼンチンキューバ……スペイン語が公用語の国世界で21か国もあり、それぞれの国が独自の文化を持っています。
そして興味深いことに、スペイン語圏の国の人たちは、みんな社交的でおしゃべり好きな傾向があります。

そんな彼らにとって、挨拶はとても重要です。
道で顔見知りに出会った時やお店に入った時、買い物をする時だけでなく、休日の前やパーティーの後、バケーションやクリスマスの前のビジネスメールなど、様々なシチュエーションにあわせて一言付け加えるだけで、人との距離がぐっと縮まります。

この記事では10年以上スペインで暮らし、現地企業で働いた筆者が、生活に必須の挨拶を紹介します。ぜひスペイン語の基本的なあいさつを覚えて、様々な場面で使ってみましょう。

スペイン語の挨拶|カジュアル”2選”

まず、スペイン語いちばん頻繁に使われる挨拶2つ紹介します。

カジュアル①:やあ

【やあ】
¡Hola!(オラ)

¡Hola!(オラ)はスペイン語最もよく使われる挨拶です。
人と会った時、お店に入る時、または電話を受ける時など、最初に「オラ!」と声掛けをします。
これはどんな相手にも使える挨拶なので、挨拶に迷ったときは、まず「オラ!」と言ってみましょう。

カジュアル②:元気?

【元気ですか?】
¿Cómo estás?/¿Cómo está?(コモ・エスタス/コモ・エスタ)
¿Qué tal?(ケ・タル)

この2つは両方とも「元気?」や「調子はどう?」と尋ねるときに使います。
このように声をかけられたら、「元気だよ¡Estoy bien!(エストイ・ビエン)と答えてみましょう。

¿Cómo estás?¿Cómo está?の違い

¿Cómo estás?はestar動詞の2人称単数形を使い、直訳すると、「(君の)調子はどうですか?」という意味になります。
¿Cómo está?はestar動詞の3人称単数形で、話し相手に3人称単数を使う場合、相手に対する敬意を込めた「(あなたの)調子はどうですか?」と言う意味になります。

¿Cómo estás?の方が若干カジュアルで、¿Cómo está?の方が丁寧な印象を与えますが、スペインの場合は、「君」を意味する2人称を使うことが一般的なので、年上の相手や上司であっても、顔見知りの場合は¿Cómo estás?を使っても問題ありません。

一方、中南米では友人同士など親しい相手でも「あなた」を意味する3人称を使うことが多いので、¿Cómo está?の方がよいでしょう。

スペイン語の挨拶|フォーマル”3選”

次に初対面の相手へのフォーマルな挨拶3つを紹介します。

フォーマル①:はじめまして

【はじめまして】
Encantado/a(エンカンタード/ダ)

初対面の相手には、まずこのフレーズを使います。
これはフレーズそのものが男性形/女性形で変化するので、あなたが男性の場合はEncantado(エンカンタード)、女性の場合はEncantada(エンカンターダ)と言いましょう。

フォーマル②:はじめまして②

【はじめまして】
Mucho gusto(ムーチョ・グスト)

こちらも初対面の相手に使う「はじめまして」の挨拶になります。これは男女で変化しません。

フォーマル③:お会いできて嬉しいです

【お会いできて嬉しいです】
Me alegro de verte./ Me alegro de verle.(メ・アレグロ・デ・ベールテ/メ・アレグロ・デ・ベールレ)

Me alegro de verte(メ・アレグロ・デ・ベールテ)は、「(君に)会えてうれしいです」と言う時に使うフレーズで、比較的カジュアルな印象を与えます。
相手に敬意を示したいときには、「(あなたに)会えてうれしいです」と言う意味の、Me alegro de verle(メ・アレグロ・デ・ベールレ)を使いましょう。

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スペイン語の挨拶:別れの挨拶”3選”

スペイン語には様々なお別れの言葉がありますが、フレーズによって使えるシチュエーションが異なるので注意しましょう。

別れの挨拶①:さよなら

【さよなら】
Adiós(アディオス)

これは日本でもよく知られた、スペイン語の別れの挨拶ではないでしょうか。

Adiós(アディオス)は、一般にもよく使われるフレーズですが、「次にいつ会えるかわからない、長い別れの前に言う言葉」という印象を与えることがあるため、「別れの挨拶②」で紹介するフレーズと組み合わせて、「さよなら、また今度Adiós, hasta luego(アディオス・アスタ・ルエゴ)と言う場合が多いです。
(これは個人の好みによるもので、明確なルールが存在するわけでありません。)

別れの挨拶②:また後で

【また後で】
Hasta luego(アスタ・ルエゴ)

次に会うことが分かっている相手には、Hasta luego(アスタ・ルエゴ)を使います。
Hasta 〜(アスタ・〜)というフレーズで、「また〜」という意味になるので、状況によって様々に応用が可能です。

例)
【また明日】
Hasta mañana(アスタ・マニャーナ)

【またすぐに】
Hasta pronto(アスタ・プロント)

【また次回】
Hasta la próxima(アスタ・ラ・プロクシマ)

別れの挨拶③:じゃあね

【じゃあね】
Ciao(チャオ)

これは紹介した3つの別れの言葉の中で、一番カジュアルな挨拶です。
友達同士親しい家族の間で使われます。

スペイン語の挨拶:自己紹介”3選”

誰かと知り合いになった時は、挨拶に続けてスペイン語自己紹介してみましょう。
簡単なフレーズなので、このまま丸暗記すればどんな時でも使えます。

自己紹介①:私の名前は〇〇です

【私の名前は〇〇です】
Me llamo 〇〇.(メ・ジャモ・〇〇)

もっとシンプルにしたい場合、「私は〇〇ですSoy 〇〇.(ソイ・〇〇)と言っても構いません。

自己紹介②:私は日本人です

【私は日本人です】
Soy japonés/japonesa.(ソイ・ハポネス/ハポネサ)

男性の場合はjaponés(ハポネス)、女性の場合はjaponesa(ハポネサ)と言いましょう。

自己紹介③:私は〇〇が好きです

【私は〇〇が好きです】
Me gusta 〇〇.(メ・グスタ・〇〇)

〇〇の中には、名詞もしくは動詞の原形が入ります。

例)
【私はサッカーが好きです】
Me gusta el fútbol.(メ・グスタ・エル・フッボル)

【私はチョコレートが好きです】
Me gusta el chocolate.(メ・グスタ・エル・チョコラテ)

【私は読書が好きです】
Me gusta leer.(メ・グスタ・レエール)
※私は読むことが好きです→私は読書が好きです

スペイン語の挨拶:よく使われる挨拶”7選”

よく使われる挨拶①:おはよう/こんにちは

【おはよう/こんにちは】
Buenos días(ブエノス・ディアス)

よく使われる挨拶②:こんばんは/おやすみ

【こんばんは/おやすみ】
Buenas noches(ブエナス・ノチェス)

よく使われる挨拶③:ようこそ!

【ようこそ】
Bienvenido/ Bienvenida!(ビエンベニード/ビエンベニーダ)

歓迎を受ける相手が男性の場合Bienvenido(ビエンベニード)、女性の場合Bienvenida!(ビエンベニーダ)になります。

【関連】スペイン語で「こんにちは」を伝える方法!会話を繋げるフレーズも紹介

よく使われる挨拶④:よいバケーションを!

【よいバケーションを!】
¡Buenas vacaciones!(ブエナス・バカシオネス)

スペインの人たちは、休暇をとても重要視しています。
一番のメインは夏のバケーションですが、春のイースター(スペイン語でla Semana Santa(ラ・セマナ・サンタ)と呼ばれています)や、冬のクリスマス休暇などの長期休暇の前には、ビジネスメールの文末にも「良いバケーションを!」と付け加えます。

よく使われる挨拶⑤:よいご旅行を!

【よいご旅行を!】
¡Buen viaje! (ブエン・ビアへ)

バケーションには旅行がつきものなので、休暇に入る前からみんなウキウキ旅行の話をはじめます。
もし同僚や友達から旅行の話をされたら、ぜひこのフレーズを使ってみましょう。

よく使われる挨拶⑥:クリスマスおめでとう!

【クリスマスおめでとう!】
¡Feliz navidad! (フェリス・ナビダー)

スペイン語圏の国カトリックの信者が多く、クリスマスは1年の中でも最も重要なイベントになります。
この日は日本のお正月のように、遠くに住んでいる家族もみんな集まって、一緒に過ごす大切な時間です。
スペインのクリスマスは特に長く、12月24日のクリスマス・イブから1月6日の三王礼拝の日(東方の3人の王様が、生まれたばかりのキリストに贈り物を届けたとされる日)まで、クリスマス休暇で学校は休みになります。

よく使われる挨拶⑦:お誕生日おめでとう!

【お誕生日おめでとう!】
¡Feliz cumpleaños!(フェリス・クンプレアーニョス)

スペインでは、誕生日を迎える本人が自分でパーティーを企画し、お祝いを主宰するのが一般的です。
また職場でも当日に、誕生日を迎える本人がミニケーキクッキーなど、ちょっとした食べ物をオフィスに持ってきて、お祝いのお裾分けをします。
そんな場面に遭遇したら、¡Feliz cumpleaños!(フェリス・クンプレアーニョス)と言ってみましょう。

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まとめ

今回はスペイン語基本的な挨拶を、シチュエーションごとに紹介しました。

スペイン語圏では、最初の挨拶と共に握手をしたり、besito(べシート)と呼ばれる頬同士を合わせるキスを行うことが一般的です。
男性同士なら握手、男女もしくは女性同士なら、お互いの頬をくっつけ合うbesito(べシート)をします。(スペインの場合、besitoは最初に右の頬、次に左の頬をくっつけ合いますが、南米の場合は、右の頬を1度くっつけるだけです。)
こうしてみると複雑そうですが、何も難しいことはありません。

まずは¡Hola!(オラ)と声をかけて、後は流れに身を任せてみましょう。
いつの間にかスペイン語でスムーズに挨拶ができるようになっているはずです。

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