役割語を直接翻訳するのは難しいので、訳すべきは言葉遣いに表れる”人の印象”ではないでしょうか。つまり必要なのは、言葉遣いへの理解とたくさん人に会うことかと思われます。
例えば、一人称「I(わたし)」の役割語をみてみると
日本語では、私、僕、俺、朕、おら、おいら...など多岐に渡ります。当然日本人ならば、誰が主語かまたどのような性格かがおおよそ判断できます。例えばもし私がここで「俺は〜だと思うぜ」と回答を書けば、私の印象は良く言えば垣根がなく親しく話せる人物、悪く言えば粗野で礼儀に欠ける人物とみなされるでしょう。
つまり翻訳すべきは役割語というより、言葉遣いにあるような気がします。
時代背景と人物設定がユニークな映画の日本語と英訳を見て学ぶのも良い手かもしれません。