私の小説の一節(上)
昔学校の花壇でヒキガエルをよく見かけた。学生たちはいったんそれを見つけたら、必ず「人民」のために征伐しようと追いかける。ある日、一匹の肥満したヒキガエルが数人に囲まれて、一つのレンガで上から押さえつけられた。次から次へと、学生たちが、まるでヒキガエルの自業自得であるかのように足でレンガをひっきりなしに踏み続けた。結局のところ誰もがそのレンガをひっくり返えそうとはしなかった。皆その下にはきっと血まみれの肉塊があると思っていたからだ。レンガをひっくり返す奴は小動物を惨殺した張本人で、クラスの正義と自分の良心により責められることになるはずだった。賑やかだった現場は急に静かになり、双方が対峙し始めた――レンガの下のヒキガエルと数人の学生たち。
時は秋の夕暮れ、花壇には枯れた草と乾燥した黄色い土が入っている。日陰にはじんわりと肌寒さが広がっていた。遠くから漂ってきた金木犀の香りは凍りついたような何だか生臭いような気もする。
やがて誰かがレンガを誰にもはっきりとは見えないくらい素早く蹴っ飛ばした。それが誰の足なのか誰にも分からなかった、或いは、分かっていても分からないふりをした。どうでもいい、結果さえ出れば手段は問わなくてよい。
下には、さほど惨めな状況ではなかった。土が柔らかすぎて砂のように踏む力を分散させたからだ。ぺしゃんこになったヒキガエルは静かに嵌っていて、平べったくなるべきところは全部平べったくなり、口をちょっと開いていて、血の跡があちこち滲んでいる。普通の死体は死後長い間を経たら身体の中の水分が蒸発して肌を縮ませる。だからいつも歯をむき出した狂暴な様子に見えていた。 でもこのヒキガエルの場合は、明らかに力のバランスを取っていなかったようだ。ばっと見開いた両眼は目のふちを切り裂かれたようになって、もう少しで飛び出すところだった。ひっくり返したレンガの表面には、血痕のほか粘った液体が少し付着している。それはヒキガエルの皮膚から出た毒液だ。ヒキガエルは生まれながらの邪悪な者だと完璧に裏付けられた。ヒキガエルの死に対して、やはりざまあみろと言ってもよいのだと思えた。
あなたが前に書かれた物の一部です、良く書けていますが、私なりに一部直しました
昔、学校の花壇にヒキガエルがよく見かけらた。その頃、学生たちはいったんそれを見つけると、必ず「人民」のために駆除しようと追いかけられていた。ある日、肥満したヒキガエルが、数人に囲まれて、一つのレンガの下に押さえつけられた。次から次へと、学生たちは、そのものにとって、その行為が まったく当たり前であるかのように足でレンガをひっきりなしに踏み続けた。*2当然、誰もがそのレンガをひっくり返しはしなかった。誰もがその下のものはきっと血まみれの残骸になっていると思っていたからだ。仮に、レンガをひっくり返したとしたら、人間は小動物を惨殺した*3罪悪感の中で、*4人民としての使命感と人としての良心の狭間で責められるはずである。賑やかだった*4現場(その場)は急に静かになり、両者の対峙が始まった(ヒキガエルと数人の学生たち)*ヒキガエルと数人の学生たちとわかっているから書かないほうが良い。
考察
*1 自業自得の意味 罪を犯した者がその罪の為にその者自身に災難がかかること
*2.結局の意味 結果として (結局使えない訳ではないが、後に来る考察(この事件の事を考える事)が後に続くので当然とか必然と など自然にみんなが行動すると思われる時に使う表現の方が良いと考えます)
*3元凶の意味 悪いこともと(根源) ここでは感じることは、生きている物を酷い形で殺したという事実、本来、人が取る方法とあっていたかと悩む心ではないかと考えます
*4 書きだしに 人民の為 と書かれていますね、害畜(害をおこす動物)?としてのヒキガエルがいたとして 仮に駆除は当たり前とします、ただ駆除の方法が残酷すぎる物であることはわかりますね、そこで考えますと ひとつは当然すべきこと 書かれている正義という言葉に符合します、ただし、正義は考え方ですることではないし それを行うのは使命 ということになりその意識という使命感という言葉を選択しました
時は秋の夕暮れ、その花壇は枯れた草と乾燥した黄色い土で覆われている。日差しの射していない所では、じんわりと寒さが広がっていた。遠くから漂ってきた金木犀の香りが凍りついて何故だか生臭いような気がする。
しばらくの時が過ぎて、誰かははっきりしないがレンガを勢い付けて蹴っ飛ばした。それが誰の足かは誰にも分からなかった、仮に、分かってても分からないふりをした。そんなのは、その事実さえあればどうでもいい、事だ。
*A:結果と原因というと事件の、事故のという考え方一般的です ここでは偶発の事実として書かれているで結果というより事実方が適当で偶発の事実に原因はないと考える事が一般的です、
そこには、かの屍(しかばね)があった、土は柔らかすぎて砂のように踏む力を分散させたからだ。ぺしゃんこになったヒキガエルは静かに1眠っていて、平べったくなるべきところは全部平べったい。口だけはちょっと開いていて、血の跡はあちこち滲んでいる。普通の、死体は死後長い間を経てば身体(からだ)の中の水分が蒸発して肌を縮ませる。それで、いつも歯をむき出した狂暴な様子に見える。でもこの場合は、明らかに力のバランスが取られていなかったことによって。ばっと見開いた両眼は目のふちが切り裂かせそうになって、もう少しで飛び出すところだった。飛んで裏返ったレンガの表面には、血痕のほか粘ったような液体が少し着いている。それは多分ヒキガエルの皮膚から出た毒液だ。ヒキガエルは生まれながらにしての邪悪な者ものだと完璧に位置づけらける。ヒキガエルの死殺害に*3関しては、こんな訳でざまあみろとも言える。*2 人の死体=遺体 動物の死体=屍 人でも多くある場合=屍
人間も死ぬ時に押し潰されたとしたらはこれと大体同じだろうね。唯一の違いは、人間がいつも服を着ることだ。このヒキガエルのように遺体を野に曝される可能性が大きいが、裸でさえなければ動物よりは少しはましではのあるのだがね。
*1眠るは死んだものにも使う