First thing first. You are very good, Yulin. I am suprised!
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>「たとえ食べ物が想像してた味と違ったても食べます」
>すみませんが、この句の文法が正しいでしょうか?
間違いは一文字だけです。
「たとえ食べ物が想像してた味と違っ『て』ても食べます」
でも、これって「て」と書くつもりが、キーボードの打ち間違えで「た」と書いただけなのでは? だとしたらYULINさんの最初に書いた文でOKです。
この文章の文法に問題はありません。正しいです。
しかし「省略しないで書く」ことをするならば、次のようになります。
「たとえ食べ物が想像して<い>た味と違って<い>ても食べます」
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>その名詞の「食べ物」を省略ができませんか?
はい、省略可能です。
「たとえ想像してた味と違ってても食べます」。
この文を読んだ人に、「これは何の話と思いますか?」と質問すれば、
100人中100人が「食べ物の話」と答えるでしょう。
つまり、「食べ物が」を省略しても文の一意性(=意味が一つであること)は変わりません。
したがって省略可能である、
というのが私の考えです。
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>その名詞の「食べ物」を省略ができませんか?
ところでなぜ、Yulinさんは「食べ物」を省略したいと思ったのでしょうか?
「何となくその方がいいような気がした」というのなら、YULINさんの日本語力は相当のレベルです。
なぜなら「たとえ食べ物が想像してた味と違ってても食べます」という文は「少し悪い文」だからです。この文は、意味と語法がちょっとだけズレています。
「食べ物」という言葉は、「食べ物一般」「food」を指します。しかし「たとえ食べ物が想像してた味と違ってても食べます」という文の「食べ物」は、ラーメンなのか、納豆なのか、豆腐なのか、何か「特定の食べ物」のことを言っているはずです。ここで「食べ物」という言葉を使うのは、言葉と、言葉が指すモノが、微妙にズレています。
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たとえば次のような文を考えて見ます。
「タイ料理では、魚醬(魚の醤油)とココナッツミルクと唐辛子とパクチーを青パパイヤにかけて作る料理があるそうです。どんな味なのかさっぱりわかりません。でも...」
このあと、次の文のうち、どれが続くのが最も適切(自然)でしょうか。
A.「たとえ食べ物が想像してた味と違ってても、私は食べます!」
B.「たとえその食べ物が想像してた味と違ってても、私は食べます!」
C.「たとえそれが想像してた味と違ってても、私は食べます!」
D.「たとえ想像してた味と違ってても、私は食べます」
実はいちばんおかしいのがAです。理由は先に書いたとおり「食べ物」はfood全般を指す言葉であり、特定ののタイ料理の皿を意味しないからです。
そこでBのように「その食べ物」としてみます。これで「特定のタイ料理」のことになりました。
でもなんだかクドいですね。ではCのように「それが」にしてみましょう。少し簡潔になりました。
でも省略できる言葉はどんどん省略するのが日本語です。この際、Dのように、「食べ物が」に相当する言葉は無くしてしまいましょう。
それでもぜんぜん意味は通じますよね。文意の一意性に影響はありません。
個人的には、これら4つの文は(この文脈の中では)、「一番いいのがD」、「一番良くないのがA」だと思っています。したがって「『食べ物が』という言葉は省略できないかな」とYULINさんが考えたのは、たいへん良いことなのです。