この場合の「原則である」は
「建前」を修飾する言葉として使われています。
同じ意味合いとして「原則の建前」と簡略化して扱えると思います。
しかし「原則である建前」と書く事により、文書がより”文学的”になり、
同時にその言葉を「文章の前提として扱う」という事が強調されます。
たとえば、
「イタリアの首都であるローマでは、」という文章では、
「首都のローマ」の部分を「首都であるローマ」と置き換える事により、
「ローマ」が「首都」により修飾されて
また、「ローマがイタリアの首都である」という事実が前提として扱われた文章が作られています。
単に文章を読んで理解する事が目的の場合、
「ローマはイタリアの首都」という事や「原則とはひとつの前提である」という事は”周知の事実”ですので、「前提である原則」を「前提の原則」として置き換えて文章を読み進めて問題ないでしょう。