どうすればいい?
どうしたらいい?
どうするといい?
どうするならいい?/どうしたならいい?
…意味は全部 「怎么办法?」です。ただし一番下の「どうするならいい?/どうしたならいい?」は、意味としては通じるけれど、まず使いません。理由は最後に説明します。
行けばいい
行ったらいい
行くといい
行くならいい/行ったならいい
…これも上の3つはほぼ同じ意味(你可以去)ですが、この場合、一番下は別の意味(你去呢?好的)になります。
だからまずは「ば」「たら」「と」の使い方を覚えてください。動詞の変化のさせ方が違うことだけ覚えれば、どれを使っても間違うことはありません。
ただし、微妙な違いはあります。「ば」「たら」は仮定の内容が抽象的だけど、「と」ではそれが具体的になるのです。
「你可以去」と書きましたが、「行けばいい」「行ったらいい」は正確には「去吧!」というニュアンスを持っています。「行きたいのなら勝手に行きなさい」「行ってもいいけど私は関係ない」という感じです。つまり、仮定したことに対して責任を持たない言い方なのです。
これに対して「行くといい」は「你应该去」になります。自信を持ってアドバイスする時の言い方が「と」なのだと覚えればいいと思います。
同様に「どうすればいい?」「どうしたらいい?」と「どうするといい?」も、微妙に違います。前の2つは泣きながらでも言える言葉ですが、「どうするといい?」は具体的な办法を考えられるぐらい落ち着いてからでないと、使えない言葉です。(もちろん私たち日本語話者はそれをいちいち「考えて」使い分けているわけではないのですが)。
最後に「なら」の使い方ですが、他の3つが動詞につくのに対して「なら」だけは名詞(体言)につくのです。だから
君ならできる
(要是别人失败、你一定成功)
イヤならいい
(假使你讨厌的话、你可以断)
奈良なら奈良漬
(如果你去奈良,你应该吃奈良酱菜)
…といったように、他の3つとは全く違った使い方ができます。「如果」と訳せるのは、この中では「なら」だけかもしれませんね。(「 〜も」というのもあるのですが)。
上の文章の中で私は一回だけ「行きたいのなら勝手に行きなさい」という形で「なら」を使っていますが、ここでは「の」をつけることによって「行きたい」という言葉を名詞化しています。「行くならいい/行ったならいい」も、「行くのならいい/行ったのならいい」が省略された形です。だから意味が変わるのです。
そして「どうするならいい?/どうしたならいい?」ですが、この場合は意味が変わらないので、わざわざそんな言い方をする必要がない。だから、使わないのだろうというのが私の推測です。正解かどうかは分からないけど「そんな言い方は普通しない」ということだけは言えます。
…以上、全然「簡単な説明」になりませんでしたが、参考にしながらいろんな言い方を覚えてもらえたら幸いです。