「必要がある」vs「必要だ」vs「必要とする」(vs 「必要になる」)
この4つの日本語の違いは、日本語文法を通じて説明が可能です。
後ほど詳しく書きます。
以下、書きくわえです。
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「必要がある」vs「が必要だ」vs「必要とする」 vs 「必要になる」
***とりあえず例文で説明します。
”A baby needs mother”
1. NG:「子供には母親の必要がある」
2. OK:「子供には母親が必要だ」
3. NG:「子供は母親を必要とする」
4. NG:「子供には母親が必要になる」
*** 1: 「必要がある」
「必要が、ある」では、「必要」が主語(主役)です。
必要性が高まっているとき、urgentなときに使います。
OK: 「この患者は、直ちに手術する必要がある」 urgent
OK:「このクルマは、修理する必要がある」 urgent
NG: 「子供には、母親の必要がある」 essential but not urgent
*** 2: 「必要だ」
もっとも一般的な形です。英語のis necessaryとほぼ同じだと思います。
OK: 「この患者には、手術が必要だ」
OK:「このクルマは、修理が必要だ」
OK:「子供には母親が必要だ」
*** 3: 「必要とする」
「と」 は、marker for concentration point of action。
「必要とする」は、active 、したがってintentional です。
- NG:「子供は母親を必要とする」
not by intention but by instinct, and なんか、カタすぎ…。
「必要だ」の連体形のかわりに使われることがよくあります。堅い言い方です。
「財政出動を必要とするこの状況において」
「愛情を必要とする子どもたちにとって、母親の存在はかけがえのないものです」
*** 4: 「必要になる」
今は、必要ないけど、「やがて/そのうち/将来」、必要になる状態を指します。いわゆる未来形(will be necessary)とも解釈できます。
OK: 「このまま放置すれば、やがて手術が必要になりますよ。いいんですか?」
NG: 「子供には、母親が必要になる」
Not in the future, but always.
*注:
上記は、「Raphaelさんは、「ある」「だ(=である)」「する」「なる」など基本動詞は、すでに理解している」と前提して説明しています。