イギリス英語を学び始めた方なら、「発音が独特」「綴りがアメリカ英語と少し違う」などの違いを理解している人もいるのではないでしょうか。ただ、イギリス英語とアメリカ英語の違いはまだまだたくさんあります。

この記事では、TOIEC915点・イギリス人の夫と結婚して8年目になる筆者が、イギリス英語の代表的な6つの特徴をわかりやすくまとめました。

記事の後半では、イギリス英語とアメリカ英語の違いや、イギリス英語を効率よく学ぶ方法も紹介しています。イギリス英語を習得したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

イギリス英語の6つの特徴

イギリス英語の代表的な特徴は、大きく分けて以下の6つが挙げられます。

  1. 発音
  2. スペル
  3. 意味
  4. 単語
  5. アクセント
  6. イントネーション

順番に解説します。

特徴①:発音

イギリス英語の最も代表的な特徴は発音です。

アメリカ英語と同じスペルでも発音が全く異なる場合もあるほどで、その背景には、フランス語やスペイン語などのさまざまな言語による影響を受けたからと言われています。

たとえば、綴りが同じなのにイギリス英語とアメリカ英語で発音が異なる英単語は以下のとおりです。

英単語イギリス英語の発音アメリカ英語の発音
advertisement/ədˈvɜː.tɪs.mənt/    æd.vɚˈtaɪz.mənt/
either.ðər/, /ˈiː.ðər/iː.ðɚ/, /ˈ.ðɚ/
envelopeen.və.ləʊp/ ɑːn.və.lp/
mobile/ˈməʊ.bl/ /ˈm.bəl/
oftenɒf.ən/,/ˈɒf.tən/ɑːf.ən/,/ˈɑːf.tən/
scheduleʃedʒ.uːl/skedʒ.uːl/
tomato/təˈmɑː.təʊ//təˈm.t̬/

これらの英単語は、TOEICなどのリスニング部門ではスペルが同じでも発音が違う英単語として頻出する傾向があります。

特徴②:スペル

イギリス英語の特徴はスペルにも表れており、アメリカ英語のスペルとの違いは、歴史が関係しています。イギリスが北米を植民地化した当時、英単語のスペルには法則が確立されておらず、英語の標準化された綴りは、独立宣言後の 18 世紀のようです。

イギリス英語の特徴としては、主にフランス語とドイツ語からエッセンスを取り入れた単語のスペルを保持しています。一方、アメリカ英語は、主に「その単語が話されたときにどのように聞こえるか」に基づいて作られています。

たとえば、同じ意味を表すものの両者の綴りが異なる英単語は以下のとおりです。

意味イギリス英語の綴りアメリカ英語の綴り
カウンセラーcounsellocounselor
ライセンスlicence(noun)license
プログラムprogrammeprogram
行儀behaviourbehavior
colourcolor
flavourflavor
ユーモアhumourhumor
灰色greygray

語尾の表記が入れ替わるケースが大半なので、この違いは比較的理解しやすいと言えるでしょう。

特徴③:意味

イギリス英語とアメリカ英語には、同じ単語で異なる意味を持つ「同音異義語」があります。

日常的に使う単語のなかで使用頻度が比較的高いものは以下のとおりです。

英単語イギリス英語の意味アメリカ英語の意味
pants男性下着のパンツズボン
footballサッカーセーターアメフトワンピース
chipsフライドポテトポテトチップス
jellyゼリージャム
biscuitクッキー菓子全般スコーンなどのビスケット菓子
first floor2階1階

同じ単語でも意味が異なる特殊なケースを覚えておくことで、日常会話における文脈の理解もしやすくなるでしょう。

特徴④:単語

先ほどとは逆に、意味が同じで単語が違う「異音同義語」も存在します。該当する一例は以下のとおりです。

意味イギリス英語アメリカ英語
ごみrubbishgarbage
ナスaubergineeggplant
ズッキーニcourgettezucchini
消防車fire enginefire truck
トイレtoiletrestroom
autumnfall
映画filmmovie
サッカーfootballsoccer

これらも時代や背景などによって、別々に変化して定着した背景があります。

特徴⑤:アクセント

イギリス英語は、アクセントも特徴的です。

代表的なイギリス英語のアクセントは、「RP(received pronunciation)アクセント」と呼ばれます。RPはイギリス国営放送のBBCをはじめ、イギリス南部のロンドンのミドルクラスが使用するアクセントです。

日本人にとって、最も発音しやすいイギリス英語もRPアクセントです。

このほかにも、イギリス南部のワーキングクラスではコックニー(Cockney)というアクセントが浸透しています。コックニーはイギリス国外でも非常に有名な訛りですが、東ロンドン限定のアクセントなので、その地域以外の人は使いません。

ほかにも、日本人にも人気のマンチェスターやビートルズの出身地であるリバプールにも、その地域独特のアクセントが存在しています。

イギリス人は、話者の英語を聞いただけでどこで育った人か、所属している階級は何かを予測できるといわれるほど、さまざまなアクセントが根付いているのです。

特徴⑥:イントネーション

イギリス英語はイントネーションも特徴的です。

なお、先ほど解説したアクセントと、この見出しで紹介するイントネーションは、意味を混同してしまう人もいるので気をつけてください。

  • アクセント:各単語にかかる音の高低や強弱
  • イントネーション:文章全体の高低の調子

最も明白な違いは、イギリス英語の場合、文章の末尾にかけて音がゆったりと下がっていく点です。尻すぼみに下がっていくイメージとも言えるでしょう。

逆に、アメリカ英語の場合はしっかりと言い切るイメージで発音します。

アクセントだけではなく、イントネーションにおいてもイギリス英語とアメリカ英語には違いがあるため、イギリス英語に慣れていない日本人の場合は少し戸惑う点かもしれません。

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イギリス英語とアメリカ英語の違い

「イギリス英語」と「アメリカ英語」の違いは大きく分けて以下の4点です。

  1. スペル
  2. 文法
  3. 単語
  4. 発音

スペルに関しては語尾が異なる場合がほとんどで、大きな違いがあるわけではありません。そのため、見た目で英単語は理解できるでしょう。

文法の違いとして顕著なのが「過去形」の作り方です。イギリス英語は「過去完了」を使う傾向で、アメリカ英語は「過去形」という違いがあります。

単語と発音に関しては、アメリカ英語に慣れ親しんでいる日本人にとって、イギリス英語の発音に対する難しさを感じる人が多い傾向です。

学習するのはどちらが難しい?難易度を比較してみた

イギリス英語とアメリカ英語の学習の難しさについて、結論としては、習得するレベルによるとしか言えません。

日本人の英語教育は「読む」「聞く」ことが中心で、「話す」「書く」は慣れていない人が大半です。アメリカ英語の基礎はある程度理解しているので、学びやすさはアメリカ英語に軍配が上がるでしょう。

しかし、イギリス英語は日本人でも発音しやすい側面があるので、話す練習をゼロベースで始めるならイギリス英語のほうがむしろ習得しやすいと言えます。

いずれを学ぶにしても、現地のネイティブとスムーズに会話できるようになるには、発音はもちろん、それぞれの単語を覚える必要があるので、どちらも同程度の難易度と言えるでしょう。

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まとめ|イギリス英語の特徴を押さえて理解を深めよう

本記事では、イギリス英語の特徴を6つ紹介しました。その特徴をおさらいしましょう。

  1. 発音
  2. スペル
  3. 意味
  4. 単語
  5. アクセント
  6. イントネーション

日本ではアメリカ英語が使われているので、イギリス英語をマスターするのは大変な側面もあります。本記事で紹介した6つの特徴の理解は、イギリス英語をマスターするには避けて通れません。

イギリス人との会話を楽しめるようになりたい方は、上記の特徴を理解することから始めましょう。

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