200才
200才
01:18
2024年2月4日 18:08
描述
 明るい日差しに誘われ、ふと、思い立ち ほこりだらけの舶来物の靴を2足処分しようと、いそいそと奥から引出し、いつものように、ガラクタ屋に向かう。あまりに、古く店主は、売り物にならぬという。構わぬと、店に処分を任せ、ふらふらと見世棚をみると、色は青く美しいが何やら、古ぼけた茶碗がひっそりとそこにある。妙にその青に惹かれ素性を調べると、どうやら200年ほど前に英国で作られた物であるようだ。海を越えてはるばる旅をし、はるか異国の地に辿り着き、主人をなくし、新しい茶はいまか、いまかと、そこで待っているのかと思うと、なんだか趣深い。
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