日本語では、主語を明確にするのを避けるケースがたくさんあります。これはその一例です。
”席に座っている人が”替わる、”運転している人が”代わる、ということなのですが、
”席が変わる”と、いわゆる文法的には正しい表現をすると、座席がたとえば布から皮に、もしくは色が変わったというような、全く違った意味になってしまいます。
本来の他動詞の使い方では、必ず受身の形で表現ができますが、このケースではそれができません。目的語であるように見える席自体は何も変わっていないからです。ですので、これはまったく別の表現であると考えてください。