韓国語を学ぶうえで避けて通れないのが、韓国語の文字(ハングル)の習得です。

この記事では、独学で韓国語能力試験(TOPIK)の最難関である6級に合格し、その後韓国に現地就職した筆者が、韓国語の文字(ハングル)を一覧で紹介しています。

韓国語を初めて学ぶ方や学習初期の方は、ハングルそのものの理解に苦しむ人も多いです。

仕組みや書き方も併せて解説しているので、韓国語の文字(ハングル)をマスターしたい方は、ぜひ参考にしてください。

※この記事で紹介するカタカナ表記は読み方の目安とお考えください。

韓国語の文字(ハングル)の一覧表と読み方

List of Korean characters (Hangul) and how to read them

韓国語の文字(ハングル)の一覧表とその読み方を下記の2種類に分けて紹介します。

  1. ハングル反切表
  2. 合成母音の一覧表

韓国語学習の基本となる一覧なので、何度も目を通してしっかりと覚えましょう。

ハングル反切表

ハングル反切表は、韓国語の文字(ハングル)の一覧表の名称です。

日本語でいう「あいうえお表」にあたり、韓国語では반절표(パンジョルピョ)と呼ばれています。

가(カ/ガ)갸(キャ/ギャ)거(コ/ゴ)겨(キョ/ギョ)고(コ/ゴ)교(キョ/ギョ)구(ク/グ)규(キュ/ギュ)그(ク/グ)기(キ/ギ)
나(ナ)냐(ニャ)너(ノ)녀(ニョ)노(ノ)뇨(ニョ)누(ヌ)뉴(ニュ)느(ヌ)니(ニ)
다(タ/ダ)댜(テャ/デャ)더(ト/ド)뎌(テョ/デョ)도(ト/ド)됴(テョ/デョ)두(トゥ/ドゥ)듀(テュ/デュ)드(トゥ/ドゥ)디(ティ/ディ)
라(ラ)랴(リャ)러(ロ)려(リョ)로(ロ)료(リョ)루(ル)류(リュ)르(ル)리(リ)
마(マ)먀(ミャ)머(モ)며(ミョ)모(モ)묘(ミョ)무(ム)뮤(ミュ)므(ム)미(ミ)
바(パ/バ)뱌(ピャ/ビャ)버(ポ/ボ)벼(ピョ/ビョ)보(プ/ブ)뵤(ピョ/ビョ)부(プ/ブ)뷰(ピュ/ビュ)브(プ/ブ)비(ピ/ビ)
사(サ)샤(シャ)서(ソ)셔(ショ)소(ソ)쇼(ショ)수(ス)슈(シュ)스(ス)시(シ)
아(ア)야(ヤ)어(オ)여(ヨ)오(オ)요(ヨ)우(ウ)유(ユ)으(ウ)이(イ)
자(チャ/ジャ)쟈(チャ/ジャ)저(チョ/ジョ)져(チョ/ジョ)조(チョ/ジョ)죠(チョ/ジョ)주(チュ/ジュ)쥬(チュ/ジュ)즈(チュ/ジュ)지(チ/ジ)
차(チャ)챠(チャ)처(チョ)쳐(チョ)초(チョ)쵸(チョ)추(チュ)츄(チュ)츠(チュ)치(チ)
카(カ)캬(キャ)커(コ)켜(キョ)코(コ)쿄(キョ)쿠(ク)큐(キュ)크(ク)키(キ)
타(タ)탸(テャ)터(ト)텨(トョ)토(ト)툐(トョ)투(トゥ)튜(トュ)트(トゥ)티(ティ)
파(パ)퍄(パャ)퍼(ポ)펴(ピョ)포(ポ)표(ピョ)푸(プ)퓨(ピュ)프(プ)피(ピ)
하(ハ)햐(ヒャ)허(ホ)혀(ヒョ)호(ホ)효(ヒョ)후(フ)휴(ヒュ)흐(フ)히(ヒ)
까(カ)꺄(キャ)꺼(コ)껴(キョ)꼬(コ)꾜(キョ)꾸(ク)뀨(キュ)끄(ク)끼(キ)
따(タ)땨(テャ)떠(ト)뗘(トョ)또(ト)뚀(トョ)뚜(トゥ)뜌(トュ)뜨(トゥ)띠(ティ)
빠(パ)뺘(パャ)뻐(ポ)뼈(ピョ)뽀(ポ)뾰(ピョ)뿌(プ)쀼(ピュ)쁘(プ)삐(ピ)
싸(サ)쌰(シャ)써(ソ)쎠(ショ)쏘(ソ)쑈(ショ)쑤(ス)쓔(シュ)쓰(ス)씨(シ)
짜(チャ)쨔(チャ)쩌(チョ)쪄(チョ)쪼(チョ)쬬(チョ)쭈(チュ)쮸(チュ)쯔(チュ)찌(チ)

※ㄱㄷㅂㅈの4種類が語頭にくる場合、濁らずに発音します。

例:

-ㄷが語頭の場合
【東京】
도쿄(トキョ)

-ㄷが語頭ではない場合
【地図】
지도(チド)

合成母音の一覧表

合成母音とは、2種類の母音が合体した母音のことで、二重母音や複合母音とも呼ばれています。

合成母音は計11種類で、下記のように発音します。

ㅐ(エ)ㅏとㅣの合成母音
ㅒ(イェ)ㅑとㅣの合成母音
ㅔ(エ)ㅓとㅣの合成母音
ㅖ(イェ)ㅕとㅣ の合成母音
ㅘ(ワ)ㅗとㅏの合成母音
ㅙ(ウェ)ㅗとㅐの合成母音
ㅚ(ウェ)ㅗとㅣの合成母音
ㅝ(ウォ)ㅜとㅓの合成母音
ㅞ(ウェ)ㅜとㅔの合成母音
ㅟ(ウィ)ㅜとㅣの合成母音
ㅢ(ウィ)ㅡとㅣの合成母音

子音ㄱをつけると下記のような発音になります。

  • 개(ケ)
  • 걔(キェ)
  • 게(ケ)
  • 계(キェ)
  • 과(クワ)
  • 괘(クェ)
  • 괴(クェ)
  • 궈(クォ)
  • 궤(クェ)
  • 귀(クィ)
  • 긔(クィ)

合成母音を使った単語はたくさん存在するので、ぜひ基本の母音と併せて覚えましょう。

韓国語の文字(ハングル)とは

What are Korean characters (Hangul)?

ここからは、韓国語の文字(ハングル)について、下記の2つに分けて解説します。

  1. 韓国語の文字(ハングル)の成り立ち
  2. 朝鮮語との違い

韓国語の文字(ハングル)への理解を深めるために覚えておきましょう。

韓国語の文字(ハングル)の成り立ち

韓国語で使用されている文字は、ハングル(한글)と呼ばれています。

朝鮮では元々漢字を使用していましたが、その難しさから、上級階級以外の民衆が読み書きできないという問題を抱えていました。

ハングルは、そのような状況を見かねた朝鮮王朝第4代国王である世宗大王(セジョン大王)によって1446年に制定されました。

ちなみに、制定当時は訓民正音(フンミンジョンウム)という名前で呼ばれており、ハングルという呼び方が使用されるようになったのは1900年代に入ってからだそうです。

また、ハングルはあくまで文字の名前であり、韓国語そのものを表すわけではありません。

たまに韓国語と同意義で「ハングル語」という表現が使われているのを見かけますが、こちらは間違いなので使わないようにしましょう。

朝鮮語との違い

韓国語と朝鮮語の違いは、使用されている地域によるものです。

もともとは、朝鮮半島で使用されている言語を朝鮮語と呼んでいました。

しかし、第二次世界大戦で南北に国が分かれて以降、日本では韓国で使われている言語を韓国語、北朝鮮で使われている言語を朝鮮語と一般的に区別するようになっています。

韓国語と朝鮮語は、方言レベルの違いはあるものの、基本的な文法や使われている単語は同じです。

また、北朝鮮では英語由来の単語はあまり使用されていない反面、旧ソ連の影響を受けてロシア語由来の単語を使っているなどの特徴があります。

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韓国語の文字(ハングル)の仕組み

How the Korean Script (Hangul) Works

ここからは、韓国語の文字(ハングル)の仕組みを下記の3つに分けて解説します。

  1. 仕組み①:構成
  2. 仕組み②:書き方のルール
  3. 仕組み③:パッチム

仕組みを理解すると韓国語の文字(ハングル)への理解がぐんと深まるので、必ず押さえておきましょう。

仕組み①:構成

韓国語の文字(ハングル)は、基本母音10個と合成母音11個の計21個の母音と19個の子音の組み合わせで構成されています。

そのため、母音と子音を覚えてしまえば、反切表を暗記しなくても読み書きできる簡単な仕組みです。

仕組み②:書き方のルール

韓国語の文字(ハングル)はローマ字と同じで、基本的に「子音+母音」で構成され、配置は下記の3パターンに分けられます。

  1. 子音と母音が横並びになるパターン
    아(ア)、야(ヤ)、이(イ)、어(オ)、여(ヨ)、애(エ)、얘(イェ)、에(エ)、예(イェ)
  2. 子音と母音が上下に重なるパターン
    오(オ)、요(ヨ)、우(ウ)、유(ユ)、으(ウ)
  3. 子音が左上に配置されるパターン
    와(ワ)、왜(ウェ)、외(ウェ)、워(ウォ)、웨(ウェ)、위(ウィ)、의(ウィ)

母音によって子音の入る位置が決まっているので、パターンさえ覚えてしまえば、すぐに習得できます。

書き方を身につけるために、毎日コツコツと韓国語の文字(ハングル)を書く練習をしましょう。

仕組み③:パッチム

韓国語の文字(ハングル)は基本的に「子音+母音」で構成されると紹介しましたが、例外もあります。

それが、「子音+母音+子音」で終わるパターンです。

「子音+母音+子音」で終わる場合の2つ目の子音をパッチムと呼び、文字の下部に配置されます。

例:

【海苔】
김(キム)

【山】
산(サン)

【夢】
꿈(クム)

【王】
왕(ワン)

また、二重パッチムと呼ばれる「子音+母音+子音+子音」で構成されるパターンも存在します。

二重パッチムは全部で11パターンあり、例外はあるものの基本的には下記の法則で発音します。

  • 左の子音を読むパターン
    ㄴㅈ、ㄴㅎ、ㄹㅂ、ㄹㅅ、ㄹㅌ、ㄹㅎ、ㅂㅅ、ㄱㅅ
  • 右の子音を読むパターン
    ㄹㄱ、ㄹㅁ、ㄹㅍ

パッチムについては、下記の関連記事でも紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。

【関連記事】韓国語のパッチムとは?発音のコツや覚え方をわかりやすく解説

韓国語の文字(ハングル)でわからないことはネイティブに聞いてみよう

If you don't understand something in Korean characters (Hangul), ask a native speaker!

韓国語の文字(ハングル)についてわからないことがあれば、ぜひネイティブに聞いてみましょう。

全世界で500万人に利用されている語学学習アプリのitalki(アイトーキ)では、コミュニティ機能を使って無料でネイティブとつながることができます。

わからないことを直接ネイティブに聞けるので、独学で韓国語を学んでいる方や周りにネイティブのいない方におすすめです。

韓国語の文字(ハングル)の勉強につまずいたら、ぜひコミュニティで質問してみてください。

以下の手順で簡単に質問ができます。

スマホの場合

for smartphone1

for smartphone2

  1. 画面下部の「地球マーク」をタップ
  2. 「+」マークをタップ
  3. 「質問をする」をタップ

PCの場合

for-pc

  1. 「コミュニティ」をクリック
  2. 「投稿する」をクリック
  3. 「質問する」をクリック

ネイティブに無料・無制限で質問ができるので、韓国語の文字(ハングル)を究めたい方はぜひ活用してみましょう。

>ネイティブに質問したい方は、italkiのコミュニティで聞いてみてください

まとめ:一覧表で韓国語の文字(ハングル)をマスターしよう

この記事では、韓国語の文字(ハングル)の一覧表と読み方を紹介しました。

また、韓国語の文字(ハングル)の成り立ちや朝鮮語との違い、文字の仕組みについても詳しく解説しました。

韓国語の文字(ハングル)は、韓国語を学ぶうえで欠かせない基礎中の基礎です。

本記事で紹介した一覧表を活用して、韓国語の文字(ハングル)をマスターしましょう。

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