韓国語(ハングル)は、「子音+母音」もしくは、「子音+母音+子音(パッチム)」の組み合わせで構成されています。

つまり、韓国語(ハングル)の読み書きができるようになるには、子音と母音のマスターが必要不可欠なのです。

この記事では、独学で韓国語能力試験(TOPIK)の最難関である6級に合格し、その後韓国に現地就職した筆者が、韓国語(ハングル)の子音に焦点を当てて詳しく解説します。

発音のポイントや覚え方も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

韓国語(ハングル)の子音を種類別に一覧で紹介

List of Korean (Hangul) consonants by type.

韓国語(ハングル)の子音は、大きく分けて下記の4種類に分類されます。

  1. 基本の子音
  2. 平音
  3. 激音
  4. 濃音

それぞれについて一覧で紹介していきます。

子音の一覧:基本の子音

韓国語(ハングル)の基本の子音一覧です。

子音発音子音+ㅏ発音子音を使った単語
n나(ナ)日本語のナ行に近い発音나라(ナラ/国)나이(ナイ/年齢)
r라(ラ)日本語のラ行に近い発音라면(ラミョン/ラーメン)머리(モリ/頭)
m마(マ)日本語のマ行に近い発音미래(ミレ/未来)무(ム/大根)
無音ng아(ア)日本語のア行に近い発音パッチムの場合はngと発音오빠(オッパ/お兄さん)아내(アネ/妻)

子音のみでは発音ができないので、例として子音+ㅏの形に変換したものも表記しています。

子音の一覧:①平音

平音に分類される韓国語(ハングル)の子音一覧です。

子音発音子音+ㅏ発音子音を使った単語
kg가(カ/ガ)日本語のガ行に近い発音語頭にくる場合は、カ行감(カム/柿)김(キム/海苔)
td다(タ/ダ)日本語のダ行に近い発音語頭にくる場合は、タ行바다(パダ/海)두유(トゥユ/豆乳)
pb바(パ/バ)日本語のバ行に近い発音語頭にくる場合は、パ行밤(パム/夜)빙수(ピンス/かき氷)
s사(サ)日本語のサ行に近い発音산(サン/山)실(シル/糸)
chj자(ジャ)日本語のジャ行に近い発音자(ジャ/定規)치즈(チジュ/チーズ)
h하(ハ)日本語のハ行に近い発音햄(ヘム/ハム)힘(ヒム/力)

語頭か語中かで発音が変化する子音があるので注意しましょう。

子音の一覧:②激音

激音に分類される韓国語(ハングル)の子音一覧です。

子音発音子音+ㅏ発音子音を使った単語
ch차(チャ)日本語のチャ行に近い発音녹차(ノクチャ/緑茶)차(チャ/車)
kh카(カ)日本語のカ行に近い発音코(コ/鼻)캔(ケン/缶)
th타(タ)日本語のタ行に近い発音기타(キタ/その他)타다(タダ/乗る)
ph파(パ)日本語のパ行に近い発音파(パ/ネギ)핑크(ピンク/ピンク)

子音の一覧:③濃音

濃音に分類される韓国語(ハングル)の子音一覧です。

子音発音子音+ㅏ発音子音を使った単語
kkカ行の前に「ッ」をつけた発音꿈(ックム/夢)꼬리(ッコリ/尾)
ttタ行の前に「ッ」をつけた発音땅(ッタン/土地)땀(ッタム/汗)
ppパ行の前に「ッ」をつけた発音뼈(ッピョ/骨)빼다(ッペダ/引く)
ssサ行の前に「ッ」をつけた発音싸다(ッサダ/安い)쓰다(ッスダ/書く)
zzチャ行の前に「ッ」をつけた発音찌개(ッチゲ/鍋)짜다(ッチャダ/塩辛い)

韓国語(ハングル)の子音とは?発音のポイントも解説

What are the consonants in Korean (Hangul)? Pronunciation points are also explained.

ここからは、韓国語(ハングル)の子音について、以下の点に分けて詳しく解説していきます。

  • 子音は全部で19個ある
  • 各子音には名前がある
  • 子音は4種類に分けられる

発音のコツも併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

子音は全部で19個ある

韓国語(ハングル)は、「子音+母音」もしくは、「子音+母音+子音(パッチム)」の2通りの組み合わせで構成されています。

韓国語(ハングル)の子音は19個で、母音やパッチムとの組み合わせでさまざまな単語や文章を表現できます。

ちなみに、母音は基本母音10個と合成母音11個の計21個で、子音より少し数が多いです。

各子音には名前がある

アルファベットにそれぞれ名前があるように、韓国語(ハングル)の各子音にも下記のように名称がつけられています。

子音名称読み方
기역キヨク
니은ニウン
디귿ティグ
리을リウル
미음ミウム
비읍ピウプ
시옷シオッ
이응イウン
지읒ジウッ
치읓チウッ
키읔キウク
티읕ティウッ
피읖ピウプ
히읗ヒウッ
쌍기역ッサンキヨク
쌍디귿ッサンディグッ
쌍비읍ッサンビウプ
쌍시옷ッサンシオッ
쌍지읒ッサンジウッ

この名称は韓国語(ハングル)の綴りを確認するときに使われたりするので、ぜひ併せて覚えておきましょう。

子音は4種類に分けられる

子音は大きく基本の子音・平音・激音・濃音の4種類に分けられます。

なかでも平音・激音・濃音の発音には、下記のようなコツがあります。

区分子音発音のコツ
平音ㄱ・ㄷ・ㅂ・ㅅ・ㅈ・ㅎ息をやさしく吐くように発音
激音ㅊ・ㅋ・ㅌ・ㅍ息を激しく吐き出すように発音
濃音ㄲ・ㄸ・ㅃ・ㅆ・ㅉ前に小さい「ッ」をつけて発音

とくにつまずきやすい韓国語(ハングル)の激音と濃音については別記事でも紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひ併せて読んでみてください。

【関連記事】韓国語の激音と濃音とは?音の種類や発音のコツ・変化のパターンを解説

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韓国語(ハングル)の子音の覚え方

How to memorize Korean (Hangul) consonants

ここからは、韓国語(ハングル)の子音の覚え方のコツを下記の3つの方法で紹介します。

  1. 反切表を目に入る場所に貼る
  2. 母音とセットで覚える
  3. ディクテーションをする

効率的に韓国語(ハングル)の子音を習得したい方は、ぜひ参考にしてください。

子音の覚え方①:反切表を目に入る場所に貼る

韓国語(ハングル)を学ぶうえで必ず活用したいのが、反切表と呼ばれる韓国語(ハングル)の一覧表です。

日本でいう「あいうえお表」のようなもので、韓国でも子どもたちが韓国語(ハングル)を学ぶときに使われています。

反切表は韓国語(ハングル)が一覧になって書かれているので、自宅の目立つ場所に貼ったり、スマホの待受画面に設定したりするなど、自然と目に入るようにしておくことがおすすめです。

子音の覚え方②:母音とセットで覚える

前述した通り、韓国語(ハングル)は、母音と子音を組み合わせで構成されています。

そのため、子音だけを単体で覚えても単語や文章は作れません。

子音だけで覚えるのは実用性がなく効率も非常に悪いので、必ず母音とセットで学び、発音や書き方も覚えましょう。

子音の覚え方③:ディクテーションをする

ディクテーションとは、リスニングした音声を一言一句書き取るという学習方法です。

書き取りを行うことで、正しい子音と母音の組み合わせを覚えられます。

また、音声を聞き、韓国語(ハングル)を考えるという練習を何度も行うことで、文字と実際の発音を同時に学べます。

初めは単語のみでディクテーションを行い、慣れてきたら文章の書き取りを行ってみましょう。

韓国語(ハングル)の子音でわからないことはネイティブに聞いてみよう

Ask a native speaker if you have any questions about the consonants in Korean (Hangul).

韓国語(ハングル)の子音について分からないことがあれば、ぜひネイティブに聞いてみましょう。

全世界で500万人に利用されている語学学習アプリのitalki(アイトーキ)では、コミュニティ機能を使って無料でネイティブとつながることができます。

わからないことを直接ネイティブに聞けるので、独学で韓国語を学んでいる方や周りにネイティブのいない方におすすめです。

韓国語(ハングル)の子音の勉強につまずいたら、ぜひコミュニティで質問してみてください。

以下の手順で簡単に質問できます。

スマホの場合

for smartphone1

for smartphone2

  1. 画面下部の「地球マーク」をタップ
  2. 「+」マークをタップ
  3. 「質問をする」をタップ

PCの場合

for-pc

  1. 「コミュニティ」をクリック
  2. 「投稿する」をクリック
  3. 「質問する」をクリック

ネイティブに無料・無制限で質問できるので、韓国語(ハングル)の子音への理解を深めたい方はぜひ活用してみましょう。

>ネイティブに質問したい方は、italkiのコミュニティで聞いてみてください

まとめ:韓国語(ハングル)の子音は工夫しながら学ぼう

この記事では、韓国語(ハングル)の子音を一覧表で紹介しました。

また、韓国語(ハングル)の子音について、下記の3つのポイントをもとに解説しました。

  1. 子音は全部で19個ある
  2. 各子音には名前がある
  3. 子音は4種類に分けられる

韓国語(ハングル)の子音を覚えるコツをおさらいしましょう。

  • 反切表を目に入る場所に貼る
  • 母音とセットで覚える
  • ディクテーションをする

韓国語(ハングル)の子音は一見難しく思えますが、一度習得してしまえばその後の学習がラクになります。

ぜひ本記事で紹介した学習方法を取り入れながら、韓国語(ハングル)の子音をマスターしましょう。

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