そうではないと思っています。性格がお母さんかお父さんから遺伝される説があるかもしれませんが、遺伝子によって性格が影響されるのは、せいぜい一部の影響だけだと思っています。
性格は人の成長の間に、何を聞いたり、何を見たり、何を学んだりしたかで決まると思います。お母さんやお父さんの性格に似ていることは、多分両親と一緒に暮らして、両親の言葉や行動を無意識のうちに真似ていた結果だと思います。
また、もし人の性格が生まれる前に決まっていたら、性格は一生変わらないはずです。でも、人の性格が変わったのを見たことはあるでしょう。ですから、性格は生まれる前に決まっていないと思います。
※シュテルンの「輻輳説」をご存知ですか?
人間の発達の諸要因は遺伝的要因のみによるものではなく、環境的要因のみによるものでもなく、両者の相互作用によるものであるということを提唱した人物です。