ひずむとゆがむは同じ漢字で表しますが、同じ使い方ができるわけではありません。
いずれにせよ元の状態や形状からの隔たりがあるということです。
”彼の端正な顔が苦痛にゆがむ”とは言いますが、ひずむとは言いません。
”熱でレンズがひずむ”とは言っても、ゆがむとは言いません。
”幼児期にいじめにあったことにより、彼の心はゆがんでしまった” ひずむは使えないと思います。
工学の分野では、間違いなく”ひずみ”が使われますから、どちらかといえば客観的な、測定可能なものの意味で、ゆがみは主観的な意味で使われているようです。
どうして違う意味の言葉が同じ漢字に割り当てられたか、それは元々の漢字にその違いがないか、別の漢字を知らなかったかのどちらかでしょうね。