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おそらく、日本語の書籍を探しているのだと思いますが、まず、日本の近現代史を概要を掴む上でおすすめなのが、Andrew GordonのA Modern History of Japanです。英語圏やドイツ語圏では、日本史やアジア史の授業でよく使われる本で、日本語にも翻訳されています。それぞれの時代について、政治上の出来事、社会・経済面での発展、文化面での変化という3つの主要テーマがそれぞれ完結にまとめられているので、日本史入門としておすすめです。
日本語で書かれた日本史に関する書籍についてはあまり詳しくありませんが、個人的におすすめなのは、いわゆる「センター試験」の準備のための本です。たとえば、重野陽二郎の「センター試験 日本史Bの点数が面白いほどとれる本」などです。こういったタイプの本を読んでおくと、「日本人の真面目な高校生・大学生なら誰でも知っている情報」を学ぶことができるので、おすすめです。
そのほかには、茂木誠の「世界史とつなげて学べ超日本史」など、一般向けのいわゆるpopular scientificな本で、評判がいいものがたくさんありますが、こうした本は、基本的に、「高校生のころ勉強したけど忘れちゃったな」という大人のために書かれた本です。つまり、「日本人なら誰でも知っている日本史の知識」をある程度前提にしているので、外国人の方には、どれほど役にたつかわかりません。
最後のおすすめとして、歴史小説があります。もし歴史小説がお好きでしたら、たとえば司馬遼太郎などを読んでみてはどうでしょうか?日本史全体を学ぶことはできませんが、司馬遼太郎は、小説を書くにあたって、専門の歴史家も呆れるほどのリサーチを行う作家なので、彼の小説を読むと、日本史にものすごく詳しくなります。幕末史に興味があれば、「燃えよ剣」や「北斗の人」、すごく長いですが、「竜馬が行く」なんかもおすすめです。
他には、吉川英治、池波正太郎、浅田次郎、藤沢周平など、有名な歴史小説家はたくさんいます。日本史を題材にした井沢元彦のミステリー小説なんかも面白いと思います。それから、僕は個人的にあまり好きじゃありませんが、最近ではエンターテイメント作家の冲方丁、箕輪涼、百田尚だとかも、日本では人気があるようです。
とりあえず日本のアマゾンで検索してみると良いと思います。