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梧桐あめ
「羅生門」についての感想文
一 「仓廪食而知礼节,衣食足而知荣辱」
この小説を読んで、こういう中国の話が思い出された。「この二三年、京都には、地震とか辻風とか火事とか飢饉とか言う災いがつづいて起った。」「所がその主人からは、四五日前に暇を出された。」と書いているように、主人公の下人は窮迫しているので、わずかな尊厳も消えてしまった。老婆のほうはどうだろう。死人の髪の毛を抜いて鬘にするなんて、糊口できる人のするべくことではない。死に直面すると、人間は本能的に利己的な選択を選ぶものだ。だから、「羅生門」の悲劇はその時代の産物であり、飢饉に招かれたものだと思う。
二 人間は他人の間違いを言い訳にする嫌いがある。
老婆は死んだ女のしたことを対照して、自分のしていることを合理化にする。また、下人は老婆の行為を言い訳にして、自分の罪が許せると思っている。なんと悲しい話であろうと思う。生活の中のことと結びついて考えた。許可を得てなくてポスターを貼っている人に注意すると、「皆そうやってるじゃない」と堂々返事されることもある。そして、公園の花を摘むことをやめる時、「だって、あるお姉ちゃんが摘んだもん」と答える子供がいるでしょう。なぜ、私たちはそういういいわけに優れるんだ。
芸術は生活から生まれてきたものだ。小説はある程度に社会現実を反映している。それこそ魅力があるではないでしょうか。
15 Thg 04 2013 08:40
梧桐あめ
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